廃車手続きは自分でもできるのか、やり方がわからない。結論として、必要書類を揃えて運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)に行けば、自分で手続きを完了できます。
ただし、窓口は平日のみ・書類の準備や解体業者の手配も自己対応になるため、手間と費用を比較して「自分でやるか・業者に任せるか」を判断するのがポイントです。
この記事では、永久抹消登録と一時抹消登録の違い、必要書類一覧、費用の目安、運輸支局での具体的な流れをまとめます。
廃車手続きには大きく2つの種類があります。目的に応じてどちらを選ぶか決めましょう。
| 項目 | 永久抹消登録 | 一時抹消登録 |
|---|---|---|
| 目的 | 車を解体して完全に処分する | 一時的に車の使用をやめる |
| 再登録 | 不可(二度と乗れない) | 可能(中古新規登録で復活) |
| 解体の要否 | 先に解体が必要 | 解体不要 |
| 重量税の還付 | 車検残存期間に応じて還付あり | なし(解体届出後に申請可) |
| 窓口手数料 | 無料 | 350円 |
| 向いているケース | もう乗らない・動かない車 | 長期出張・入院・海外赴任など |
「もう乗らない」と決まっているなら永久抹消登録が基本です。迷っている場合はまず一時抹消登録を行い、後から解体届出を出すことも可能です。
永久抹消登録は「車を解体してから」運輸支局で手続きします。全体の流れは以下のとおりです。
1解体業者に車を引き渡す:自動車リサイクル法に基づく引取業者(解体業者)に車を引き渡します。自走できない場合はレッカーや積載車での搬送が必要です。
2解体完了の通知を受け取る:解体が完了すると、業者から「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」が通知されます。この情報は運輸支局での手続きに必要です。
3ナンバープレートを外す:前後2枚を外します。通常は解体前に外しますが、業者が対応してくれるケースもあります。
4必要書類を揃える:車検証、印鑑証明書、実印などを準備します(詳細は書類一覧参照)。
5運輸支局で手続きする:管轄の運輸支局へ行き、ナンバープレートの返納と書類の提出を行います。窓口で申請書(OCRシート)と手数料納付書をもらい、記入して提出します。
6自動車税の手続き:運輸支局に併設の自動車税事務所で、自動車税の停止手続きを行います。
7自賠責保険の解約:保険会社に連絡して、残存期間分の返戻金を受け取ります。
一時抹消登録は解体が不要なため、永久抹消より手順が少なくなります。
1ナンバープレートを外す:前後2枚を外します。
2必要書類を揃える:車検証、印鑑証明書、実印を準備します。
3運輸支局で手続きする:窓口で手数料納付書(350円の印紙を貼付)と一時抹消登録申請書(OCRシート)をもらい、記入。ナンバープレートを返納窓口に返し、書類一式を提出します。
4登録識別情報等通知書を受け取る:手続き完了後に交付されます。再登録や解体届出の際に必要になるため、大切に保管してください。
5自動車税の手続き:併設の自動車税事務所で停止手続きを行います。
一時抹消後に車を解体した場合は「解体届出」を運輸支局に提出します。解体届出を行うことで、自動車重量税の還付を受けられる場合があります。
手続きが面倒・車が動かない場合は
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| 書類 | 入手先 | 備考 |
|---|---|---|
| 車検証(原本) | 車内に保管 | 紛失時は運輸支局で再発行(手数料350円) |
| ナンバープレート(前後2枚) | 車両から取り外し | 紛失時は理由書の提出が必要 |
| 所有者の印鑑証明書 | 市区町村役場 | 発行から3ヶ月以内 |
| 所有者の実印 | - | 印鑑証明書と同一のもの |
| 移動報告番号・解体報告記録がなされた日のメモ | 解体業者から通知 | 永久抹消のみ必要 |
| 申請書(OCRシート第3号様式の3) | 運輸支局窓口 | 当日入手・記入 |
| 手数料納付書 | 運輸支局窓口 | 永久抹消は無料 |
| 自動車税申告書 | 税事務所窓口 | 税の停止に必要 |
| 書類 | 入手先 | 備考 |
|---|---|---|
| 車検証(原本) | 車内に保管 | 紛失時は運輸支局で再発行 |
| ナンバープレート(前後2枚) | 車両から取り外し | - |
| 所有者の印鑑証明書 | 市区町村役場 | 発行から3ヶ月以内 |
| 所有者の実印 | - | 印鑑証明書と同一のもの |
| 申請書(OCRシート第3号様式の2) | 運輸支局窓口 | 当日入手・記入 |
| 手数料納付書 | 運輸支局窓口 | 印紙350円を貼付 |
| 費用項目 | 自分でやる場合 | 廃車買取業者に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 窓口手数料 | 永久抹消:無料 / 一時抹消:350円 | 業者が代行(多くの場合無料) |
| 印鑑証明書の取得 | 数百円程度 | 自分で取得(同額) |
| 解体費用 | 業者・車の状態により異なる | 無料(買取業者負担のケースが多い) |
| レッカー・引取り費用 | 自走不可の場合に発生(距離・業者により異なる) | 無料引取り対応の業者あり |
| 手続き代行費用 | なし(自分で行う) | 無料(買取価格に含むケースが多い) |
| 還付金 | 自分で手続き(重量税・自賠責) | 業者によっては還付金も受取可 |
| 平日の時間拘束 | 半日〜1日程度 | 不要(業者が代行) |
自分で手続きすれば代行費用は抑えられますが、解体費用・レッカー代は別途かかります。廃車買取業者は引取り・解体・手続き代行が無料で、さらに買取価格がつくケースもあるため、費用面では業者に依頼した方が得になる場合も少なくありません。
費用の詳しい内訳は「廃車にかかる費用の目安」で解説しています。
軽自動車の廃車手続きは、普通車とは手続き先と必要書類が異なります。
| 項目 | 普通車 | 軽自動車 |
|---|---|---|
| 手続き先 | 運輸支局(陸運局) | 軽自動車検査協会 |
| 永久抹消に相当 | 永久抹消登録 | 解体返納 |
| 一時抹消に相当 | 一時抹消登録 | 自動車検査証返納届 |
| 印鑑証明書 | 必要 | 不要 |
| 印鑑 | 実印 | 認印でOK |
| 手数料 | 永久:無料 / 一時:350円 | 解体返納:無料 / 返納届:350円 |
軽自動車は印鑑証明書が不要で認印で手続きできるため、普通車より書類の準備が簡単です。
廃車手続きを行うと、以下の還付・返戻金を受け取れる場合があります。
永久抹消登録(または一時抹消後の解体届出)の際に、車検の残存期間が1ヶ月以上あれば、月割りで還付される仕組みがあります。運輸支局の窓口で還付申請書を提出します。
残存期間が1ヶ月以上ある場合、保険会社に解約を申し出ると返戻金を受け取れます。運輸支局の手続きとは別に、自分で保険会社に連絡する必要があります。
抹消登録に合わせて自動車税事務所で停止手続きを行うことで、月割りでの調整が行われるケースがあります。詳しくは管轄の税事務所に確認してください。
還付金の詳細は「税金・還付のガイド」もあわせてご覧ください。
運輸支局・軽自動車検査協会の窓口は平日のみ(おおむね午前8時45分〜午後4時)です。土日祝日は対応していないため、会社員の方は休みを取る必要があります。
車検証の住所と印鑑証明書の住所が異なると、住所のつながりを証明する住民票や戸籍の附票が追加で必要です。引っ越し歴がある方は事前に確認しておきましょう。
車検証の「所有者」欄がローン会社やディーラーになっている場合、自分だけでは廃車手続きができません。まずローンの完済と所有権の解除(名義変更)が必要です。
ナンバープレートが揃わない場合は、理由書(紛失届)の提出が必要です。盗難の場合は警察への届出も求められます。
永久抹消登録には「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」が必要です。解体業者から通知されたら必ずメモしておきましょう。
業者選びのポイントについては「廃車業者の選び方」で詳しく解説しています。また、廃車でも買取価格がつくケースについては「廃車の買取相場」をご参照ください。
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