「車を売ったら自動車税は返ってくるの?」と疑問に思う方は多いです。結論からいうと、「廃車(抹消登録)」なら還付あり、「売却(名義変更)」なら還付なしですが、買取業者が慣習として未経過分を査定額に上乗せします。
自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の所有者が、その年度分(4月〜翌3月)を一括で納める仕組みです。年度途中に廃車した場合は、未使用になった月分を月割りで還付してもらえます。
重要なのは「廃車(抹消登録)」と「売却(名義変更)」の違いです。
| 手続き | 自動車税 | 備考 |
|---|---|---|
| 永久抹消(廃車) | 翌月〜3月分を還付 | 車が解体される場合 |
| 一時抹消(保管・輸出) | 翌月〜3月分を還付 | 再登録可能 |
| 買取業者へ売却(名義変更) | 還付制度は適用外 | 業者が慣習で上乗せ |
| 個人売買(名義変更) | 還付制度は適用外 | 買主と相談が必要 |
廃車でなく「売却」として名義変更する場合は、自動車税の還付を都道府県に請求することはできません。ただし、大手買取業者のほとんどは業界慣習として未経過分相当額を査定額に含めて提示します。
廃車した場合の自動車税還付額は以下の計算式で求められます。
年税額 ÷ 12 × 未経過月数(抹消翌月〜3月)
※100円未満切捨て
例:年税額34,500円の車を8月31日に抹消した場合
未経過月:9月・10月・11月・12月・1月・2月・3月 → 7ヶ月
34,500 ÷ 12 × 7 = 約20,100円
自動車税の年税額は排気量によって異なります。
| 排気量 | 年税額(2026年度) | 月割額(目安) |
|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 約2,083円 |
| 1,001〜1,500cc | 30,500円 | 約2,541円 |
| 1,501〜2,000cc | 36,000円 | 約3,000円 |
| 2,001〜2,500cc | 43,500円 | 約3,625円 |
| 2,501〜3,000cc | 50,000円 | 約4,166円 |
| 3,001〜3,500cc | 57,000円 | 約4,750円 |
| 3,501〜4,000cc | 65,500円 | 約5,458円 |
| 4,001〜4,500cc | 75,500円 | 約6,291円 |
| 4,501〜6,000cc | 87,000円 | 約7,250円 |
| 6,001cc超 | 111,000円 | 約9,250円 |
なお、自動車税が13年超の重課税が適用されている場合は、重課後の金額をベースに計算します。月割りは「抹消した月の翌月」から起算するため、月末に抹消すると1ヶ月分損することになります。月初めに手続きすると有利です。
軽自動車税(種別割)は、自動車税(普通車)とは異なり還付制度がありません。4月1日時点の所有者が1年分を一括納付するのは同じですが、年度途中で廃車・売却しても税金は戻りません。
これは軽自動車の税額が年間10,800円〜と低く、月割還付の事務コストが見合わないという行政判断によるものです。軽自動車ユーザーにとっては不利なルールですが、税額自体が低いため実損は少ない設計になっています。
| 車種 | 還付 | 理由 |
|---|---|---|
| 普通乗用車(3ナンバー・5ナンバー) | あり(廃車時) | 自動車税は月割還付制度あり |
| 軽乗用車(軽4輪) | なし | 軽自動車税は還付制度なし |
| 軽貨物(4ナンバー軽) | なし | 同上 |
| 小型二輪(250cc超) | あり(廃車時) | 軽自動車税だが還付対象 |
自動車税を含めた最高額で売るなら複数社比較が鉄則
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車を買取業者に売る場合は、名義変更(移転登録)で処理されるため、都道府県からの公式な自動車税還付はありません。ただし、業界慣習として買取業者が未経過分相当額を査定額に上乗せするのが一般的です。
ガリバー・ビッグモーター系・カーセンサー掲載業者などの大手は基本的に未経過分を考慮した査定を行います。査定時に「自動車税の未経過分はどう扱いますか?」と確認すると安心です。
廃車のタイミングによって還付額は大きく変わります。特に注意が必要な時期を整理します。
3月中に抹消登録した場合、「抹消翌月(4月)〜3月」の未経過月数が0ヶ月となるため、還付額はゼロです。4月は新年度の課税対象月になるため、3月末の廃車は最も不利なタイミングといえます。
月末(例:8月31日)に抹消すると、未経過の起算は「翌月(9月)から」です。一方、月初め(例:8月1日)に抹消すると同じく起算は翌月(9月)ですが、8月分は払い損になるという違いがあります。月をまたぐことなく月初めに手続きするのが理想です。
| 抹消タイミング | 未経過月数 | 損得 |
|---|---|---|
| 4月(年度直後) | 11ヶ月(5月〜3月) | 最もお得 |
| 7月 | 8ヶ月(8月〜3月) | 普通 |
| 10月 | 5ヶ月(11月〜3月) | やや少ない |
| 2月 | 1ヶ月(3月のみ) | わずか |
| 3月 | 0ヶ月 | 還付ゼロ |
都道府県によっては自動で還付される場合と、申請が必要な場合があります。廃車業者に依頼した場合は代行してもらえることがほとんどですが、確認しておくと安心です。
自動車税の未経過分上乗せは業者によって差があります。同じ時期・同じ車でも提示額が異なるため、複数業者に並行して査定を依頼して比較することが重要です。1社だけで決めると未経過分が適切に反映されていない可能性があります。
電話やWeb経由で複数の買取業者に同時査定依頼できる一括査定サービスを使えば、短時間で相場を把握できます。自動車税の扱いについても査定員に直接確認できるため、納得のいく売却につながります。