BYD vs テスラ どっちがお得?維持費・補助金・5年コストを徹底比較【2026年版】

BYD vs テスラ 維持費比較
結論:購入価格はBYDが安く、補助金込みでも逆転現象が起きるケースがあります。ただし5年後の売却額(リセールバリュー)はテスラが大きく上回り、トータルコストで見るとどちらが有利かは使い方次第です。本記事では、BYD ドルフィン・アット3とテスラ モデル3・モデルYの4車種を「購入費・維持費・リセール」の3軸で正直に比較します。

最終更新日:2026年8月10日

BYD vs テスラ【結論:どっちがお得か】

BYDとテスラを「お得さ」で比較するとき、どの視点で切り取るかによって答えが変わります。まず結論を整理しておきます。

3行まとめ

「購入時の出費を抑えたい」「初期コストで判断したい」という方にはBYDが有利です。一方、「5年後に高値で売って次の車の資金にしたい」「充電の利便性を重視する」という方はテスラも有力な選択肢です。以下、各ポイントを詳しく解説します。

比較対象の4車種

ブランド 車種 新車価格(参考) ポジション
BYD ドルフィン コンパクトEV 363万円〜 エントリー
テスラ モデル3 セダンEV 524万円〜 ミドル
BYD アット3 SUV EV 440万円〜 ミドル
テスラ モデルY SUV EV 599万円〜 ミドル〜上位

同じSUVカテゴリの「BYD アット3 vs テスラ モデルY」、同じミドルカテゴリの「BYD アット3 vs テスラ モデル3」という2軸が最も比較されやすいパターンです。本記事では主にこの2軸で解説します。

購入価格・補助金込み実質価格を比較

新車価格だけで比較するとBYDが圧倒的に安く見えます。しかし日本政府のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車補助金)を加味すると、差は縮まります。

2026年のCEV補助金額(参考)

車種 新車価格 CEV補助金(参考) 補助金後の実質価格
BYD ドルフィン 363万円〜 15万円程度 348万円〜
BYD アット3 440万円〜 15万円程度 425万円〜
テスラ モデル3 524万円〜 127万円程度 397万円〜
テスラ モデルY 599万円〜 127万円程度 472万円〜

※補助金額は2026年度の参考値であり、申請条件・予算枠の状況により変動します。購入前に最新情報をご確認ください。

補助金込みで「逆転現象」が起きる組み合わせ
テスラ モデル3(補助金後397万円〜)とBYD アット3(補助金後425万円〜)を比較すると、補助金を最大限活用した場合にテスラ モデル3の方が安くなることがあります。「BYDは安い」という先入観で判断すると損をするケースがあるため、補助金込みの実質価格で比較することが重要です。

なぜテスラの補助金が大きいのか

CEV補助金は車両のEV航続距離・充電規格・メーカーの充電インフラ整備への取り組みなど複数の条件で算定されます。テスラはスーパーチャージャーネットワークの整備実績や、充電規格への対応状況が評価されているとされています。BYDは日本市場への投入実績が比較的短いこともあり、補助金額が低めになっています。

諸費用・オプションを含めた総額の差

購入時には新車価格・補助金に加えて、自動車取得税・自動車重量税・自賠責保険・販売店諸費用・充電設備設置費などが必要です。充電設備(普通充電器の設置)は5〜20万円程度が目安です。EVに限らずこれらの諸費用が総購入額に乗ってくる点はBYD・テスラともに同じです。

維持費(税金・電気代・保険)を年間比較

EVの維持費は「ガソリン代がない」ことで大幅に下がる部分と、「バッテリー搭載で車両価格が上がる分、保険料が高め」という相反する要素があります。BYDとテスラの年間維持費を比較します。

年間維持費の内訳比較(BYD アット3 vs テスラ モデルY)

費用項目 BYD アット3(参考) テスラ モデルY(参考)
自動車税(電気自動車) 約2.5万円 約2.5万円
電気代(年間走行1万km想定) 約3〜5万円 約3〜5万円
任意保険(等級・年齢で大差) 約8〜14万円 約10〜17万円
車検積立(2年に1回の費用を分割) 約3〜5万円 約4〜6万円
合計目安 約17〜27万円 約20〜30万円

※上記はあくまで参考値です。等級・年齢・走行距離・地域・オプションにより大きく異なります。

自動車税はEVであれば排気量に関係なく一定(概ね2.5万円前後)のため差がほぼありません。最も差が出るのは任意保険です。テスラは車両価格が高く、かつ修理費用が高額になりやすい(部品・板金ともに輸入車特有のコスト)ため、車両保険を付帯した場合の保険料が高くなる傾向があります。

電気代の実態

電気代は充電場所によって大きく変わります。自宅の深夜電力プランを利用した場合、1kWhあたり15〜20円程度が目安です。BYD アット3のバッテリー容量は58.56kWh、テスラ モデルY(RWD)は60kWh程度で、バッテリー容量はほぼ同じです。1回満充電の電気代は900〜1,200円程度と大差はありません。

急速充電の利用頻度に注意
外出先でテスラのスーパーチャージャーを頻繁に使う場合、従量課金が発生します(kWh課金)。月に数回の遠距離ドライブをする方は、急速充電のコストも年間維持費の試算に加えてください。BYDの場合は外部の公共急速充電器を使うことになり、サービスによって料金体系が異なります。

メンテナンス費用の差

EVはエンジンオイル交換が不要なため、一般的なガソリン車より定期メンテナンス費用が低い傾向があります。BYDとテスラでメンテナンス費用に大きな差はないとされていますが、テスラはOTA更新で自動修正されるソフトウェア起因の不具合が多く、ディーラー入庫が少ない傾向があるという報告もあります。一方BYDは日本市場でのサービス体制がまだ発展途上で、修理受入れに時間がかかるケースがあるため注意が必要です。

リセールバリューの差(5年後の売却額)

BYD vs テスラを語るうえで最も見落とされがちなのがリセールバリューの差です。購入価格でBYDが安くても、5年後の売却額でテスラが大きく上回ることがあります。

リセールバリューの目安比較

車種 新車価格 5年後リセール率の目安 5年後売却額の目安
BYD アット3 440万円 40〜60%程度 176〜264万円程度
テスラ モデルY 599万円 55〜75%程度 330〜449万円程度

※リセール率は市場状況・走行距離・バッテリー状態・売却タイミングによって大きく変動します。上記はあくまで目安の参考値です。

テスラのリセールが高い理由

テスラは世界的に認知度が高く、中古市場での需要が安定しています。国内だけでなく輸出ルートも確立されているため、買い手が多く値崩れしにくい傾向があります。OTA更新による機能追加があることも、古い年式でも比較的評価が維持される要因の一つとされています。

BYDのリセールが低い理由

BYDは日本市場での流通歴が短く、中古市場での査定ノウハウを持つ業者がまだ少ない状況です。また世界的に見てもEV価格の下落トレンドがあり、BYD車両の新車価格の値下がりが中古相場に影響を与えているとされています。日本市場でのBYDの中古車需要がさらに高まれば、将来的にリセール率が改善する可能性はあります。

リセールは「売り方」でも変わる
テスラは輸入EV専門の買取業者が多く、複数業者への同時査定で高値を引き出せるケースがあります。BYDは対応業者が少ないため、一括査定で広く依頼することが特に重要です。売却先の選択肢が少ないBYDこそ、一括査定の活用が効果的です。

BYD・テスラどちらを売る場合も、
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5年間トータルコストのシミュレーション

購入費・維持費・売却益を合算した「5年間のトータルコスト(実質負担額)」を試算します。実質負担額が小さいほど、長期的に見て「お得な選択」ということになります。

計算式

実質負担額 = 新車価格 − 補助金 − 5年後売却額 + 5年間の維持費合計

BYD アット3 vs テスラ モデルY の試算(参考)

項目 BYD アット3 テスラ モデルY
新車価格 440万円 599万円
CEV補助金(参考) −15万円 −127万円
5年後売却額(中間値) −220万円 −390万円
5年間維持費(中間値) +110万円 +125万円
実質5年間負担額(目安) 約315万円 約207万円

※試算はあくまで参考値です。実際の補助金・売却額・維持費は個別の状況により大きく異なります。売却額の中間値はリセール率50%(BYD)・65%(テスラ)で計算。

この試算の注意点
テスラが有利に見えますが、この試算は「5年後に売却する」ことを前提にしています。売却しない・長期保有する場合は購入価格と維持費の差が主な比較軸になり、BYDが有利です。また補助金額・リセール率はいずれも変動するため、最新情報での再計算を推奨します。

ドルフィン vs モデル3 の試算(参考)

項目 BYD ドルフィン テスラ モデル3
新車価格 363万円 524万円
CEV補助金(参考) −15万円 −127万円
5年後売却額(中間値) −181万円 −341万円
5年間維持費(中間値) +105万円 +115万円
実質5年間負担額(目安) 約272万円 約171万円

SUVよりさらに差が拡大します。ドルフィンの車両価格は安いですが、リセールでテスラ モデル3が大きく逆転するシミュレーション結果です。ただし繰り返しになりますが、これはあくまで試算であり売却額は市場環境次第で変わります。

どちらを選ぶべきかの判断軸

充電インフラ・使い勝手の比較

EVを選ぶうえで充電インフラは日常利用に直結する重要なポイントです。BYDとテスラでは充電規格・ネットワーク・利便性に明確な違いがあります。

充電規格の違い

項目 BYD(アット3・ドルフィン) テスラ(モデルY・モデル3)
急速充電規格 CHAdeMO / CCS2(Combo2) 独自コネクタ(CCS2アダプター対応)
普通充電 AC充電(標準) AC充電(標準)
独自ネットワーク なし(公共充電器を利用) スーパーチャージャー(全国約300箇所)

テスラのスーパーチャージャー優位性

テスラが誇るスーパーチャージャーは全国約300箇所に設置されており、高速道路のSA・PA・主要商業施設に集中しています。出力も高く(最大250kW程度)、短時間での充電が可能です。テスラアプリで充電中の混雑状況・残量管理・ルートプランニングが一体で管理できる点も利便性の高さにつながっています。

BYDの充電インフラ

BYDはCHAdeMO・CCS2の標準規格に対応しているため、全国に設置された公共急速充電器をそのまま利用できます。テスラのような「独自ネットワークに縛られない」という見方もできますが、公共急速充電器は出力が30〜50kW程度のものが多く、スーパーチャージャーと比べると充電時間が長くなる傾向があります。

日常使いとロングドライブで評価が逆転する
自宅での普通充電が主で週末に近距離ドライブ程度なら、BYDとテスラの充電インフラ差はほぼ感じません。一方、月に数回以上の遠距離移動・高速道路利用がある方はテスラのスーパーチャージャーネットワークの恩恵を実感しやすいです。ライフスタイルに合わせて判断することが重要です。

OTA更新・アプリ連携

テスラはOTA(Over-the-Air)更新で機能追加・バグ修正が定期的に行われ、年々完成度が上がっていきます。BYDもOTA更新に対応していますが、日本向けのアップデート頻度・内容はテスラほど活発ではないとされています。スマートフォンアプリによる車両状態確認・充電管理・遠隔操作については、テスラの方が機能が充実しているという評価が多いです。

売却のしやすさ・査定業者の数

「いざ売ろう」と思ったときに、査定業者が多いかどうかは実際の売却額に影響します。テスラとBYDでは、現状の査定業者数に明確な差があります。

テスラの売却環境

テスラは輸入EV専門の買取業者が日本国内で複数存在し、一括査定サービスへの参加業者も増えています。バッテリー診断ツールの保有・海外輸出ルートの確保・専門査定員の育成が進んでいるため、複数社に同時依頼することで競争が発生し、高値が出やすい環境があります。

ただし、テスラの値下げが続くと中古市場でも相場が下落しやすいという特性があるため、売り時の判断が重要です。

BYDの売却環境

BYDは2022年に日本でSUV「アット3」を発売し、2026年現在で約4年の販売歴です。査定対応業者は増えているものの、テスラに比べると専門業者の数は少ない状況です。一般の中古車買取チェーンがBYDのバッテリー査定に不慣れなケースもあり、同じ個体でも業者によって査定差が出やすい環境です。

BYDを売るときは一括査定が特に重要
査定業者が少ないBYDは、一社だけに依頼すると相場より低い査定額になるリスクがあります。複数の一括査定サービスに同時依頼し、BYD対応業者を必ず含めることが重要です。BYDを保有中の方は、売却を検討し始めた段階で早めに複数社の査定を取っておくことをおすすめします。

売却時に準備しておくべきポイント

BYD・テスラの売却は、複数社同時査定で
最高値を把握することが損しないポイントです。

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よくある質問

BYDとテスラ、補助金込みで実質どちらが安いですか?
2026年のCEV補助金はテスラ モデルYが最大127万円、BYD アット3が最大15万円です。テスラ モデルY(新車599万円〜)は補助金後に472万円〜、BYD アット3(440万円)は425万円〜となり、補助金込みではBYDがやや安い水準になります。ただし補助金額は申請条件・予算枠により変動するため、購入時点での最新情報を確認してください。
BYDとテスラの維持費はどちらが安いですか?
年間維持費(自動車税・電気代・任意保険・車検積立の合計)の目安はBYD アット3が約17〜27万円、テスラ モデルYが約20〜30万円程度です。電気代・自動車税はほぼ同水準ですが、テスラは車両価格が高いため任意保険が割高になる傾向があります。
5年後の売却価格はBYDとテスラどちらが高いですか?
テスラのリセールバリューは55〜75%程度、BYDは40〜60%程度が目安とされています。テスラ モデルYを599万円で購入した場合の5年後売却額は330〜450万円程度、BYD アット3を440万円で購入した場合は176〜264万円程度が参考値です。売却額の絶対額ではテスラが大きく上回ります。
BYDの充電インフラはテスラと比べて不便ですか?
テスラはスーパーチャージャーネットワーク(全国約300箇所)を独自に展開しており、出力・設置場所ともに充実しています。BYDはCHAdeMO・CCS2規格に対応しており、全国の公共急速充電器を利用可能です。高速道路SAでの急速充電はテスラが優位ですが、BYDも普及インフラの整備が進んでいます。
BYDを売却するときに査定業者が少ないのは本当ですか?
2026年現在、BYDは日本導入から約4年で査定対応業者は増加中ですが、テスラと比べると輸入EV専門業者の数はまだ少ない状況です。売却時は複数の一括査定サービスに同時依頼し、BYD対応業者を必ず含めることで査定差を縮小できます。

carjoho.com編集部

車買取・査定に関する情報を中立・実用的な視点で発信しています。輸入車・EV専門業者への取材をもとに、読者が損をしない売却判断ができるよう情報提供しています。